『小ネタがふんだんにあしらわれた良作かと。』
　魔法世界への旅立ち前のネギや生徒達のショートストーリーを上手くまとめていて見やすかったです。龍宮と楓の映画館での料金をめぐってのドタバタ劇や、千雨のコミケ会場でのコスプレ撮影会での一幕、小太郎に複雑な思いを抱き始めた夏実の胸中等、原作での和やかな雰囲気のひとときが映像で見れたのは嬉しかったですね。キャラのデザインや背景等も今までのシリーズからすれば多少安定してきた気がします。今後は好評につきＯＡＤシリーズが新たに始まるとのことなので、そちらも楽しみです。
今作のアニメ冒頭では限定注文のドラマＣＤ「言っておきたいことがある」のストーリーがちょっとだけ見れました。何というか、原作の内容を忠実に映像化するという命題はクリアしているけど、さすがにコミックスに付属のＤＶＤにそれ以上のことを求めすぎるのも良くないんだろうなぁということをこれまでのシリーズから感じました。決して悪い内容ではないと思うし、個性豊かで賑やかな声優さんたちの演技を見ることが出来るのは原作のファンの人からすればやはりありがたいことですよね。多くを望みさえしなければ今回の一連の限定ＤＶＤシリーズは良いファンサービスになったんじゃないでしょうか。
　コミックスの内容もフェイトとの緊迫した戦いが描かれる中、物語の核心に迫るナギやラカン達の過去が明かされてたりと、見所の多い展開を見せています。今後がどうなるか本当に楽しみです。